浄化槽機能を生涯保証
− 岐阜県業界(岐浄連)が独自制度を創設 −


 岐阜県浄化槽連合会は、8月18日の総会で「浄化槽生涯(30年)機能保証制度」の創設を決めた。
 20人槽以下の新設浄化槽。既設の浄化槽でも保守点検・清掃・法定検査の一括契約「らくらく契約」で維持管理されているものは対象となる。
 新設浄化槽の保証は、登録料から1基当たり800円を基金として積み上げ、30年間、製造上の瑕疵で生じた浄化槽の機能異常を浄化槽管理者(設置者)の負担無しに保証する仕組みになっている。
施工上の瑕疵を免責事項にせず、15万円を限度に基金から支出することがこの制度の特徴である。
 既設浄化槽の保証は、当初、岐阜県環境整備事業協同組合、岐阜県保守点検協同組合、(財)岐阜県環境管理技術センターが450万円(毎年度当初前年度費消分を3団体で補填)の基金を造成し、免責事項などに該当しない浄化槽の漏水の修理を生涯保証する仕組みである。
 また、この機能保証制度は、既にスタートしている警報器設置や送風機の修理・交換を浄化槽関係団体の費用負担で行う制度を取り込み、総合的な浄化槽管理保証制度としての発足を目指している。
 岐浄連では「必ずしも有効に機能していない機能保証制度と関係業者が独自に実施している制度を統合し、浄化槽管理者が安心して使い続けることができるための県独自の制度を創設する必要がある」としている。