年頭所感

めざすところの確認
平成21年1月1日

岐阜県環境整備事業協同組合
理事長  玉 川 福 和
 人は新たに覚えることと忘れることを繰り返し、毎日を生活しています。
私達協同組合加入者は、中小零細であります。
日本が敗戦から立ち直る時、それぞれ国民は自分ができることを選び、家族を守り、今日を迎えました。
 小さく弱い者達が、大きく強い者から身を守るため、助け合うことを基本に協同組合を作りました。
 零細の中でも少し大きくなった業者は、弱い仲間を助けることができることに誇りを持ち、助けられた人はそれに感謝することで、人間として喜び合えば良いことであります。

 私達が選択した業は、一般廃棄物であるし尿汲み取りでした。昭和40年代には、し尿汲み取り世帯は水洗化を求め単独浄化槽を設置し、し尿汲み取り、単独浄化槽、下水道と私達の仕事は少しずつ内容が変わっていきました。
 平成20年、下水道、単独浄化槽、合併浄化槽、し尿汲み取り、ごみ関連業務と多様になり、今日では全国環整連の方針とした下水道法改正まで現実味をおびてきました。
 し尿汲み取りから始まり、下水道の繋ぎのまま消えかけていた業界が、国家の政策であった下水道の代わりに成り得るかの瀬戸際であることを意識する必要があります。
 国、地方自治体の財政事情とはいえ、私達の仕事は単なる廃棄物の運搬移動でなく、水処理(水再生)業者に変化しなければなりません。
 時代の分岐点にいることを、小さなことにとらわれず、誰よりも強くありがたく、全身全霊で受けることが私達の使命であると、年頭にあたり確認します。